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立札の書き方 フラワーギフトZUIKA(瑞花)
立て札について
花屋によって札の種類は異なります。
一般的には札の大きさにはある程度の標準サイズがありますが、実際には大小様々なものが使われます。
種類と素材
札には、厚紙で作られた「紙札」と呼ばれるものや、木製の「木札」、最近では紙製のボードに木目模様を貼った「タックボード」などがあります。
大きさ
札の大きさは、名刺サイズ程度の小さいものから、50cm以上の大きなものまであります。大きい札ほど、厚みのあるタックボード製や木製のものが多く使われます。
使い分けの基準
札の種類と大きさの使い分けには厳密なルールはありませんが、お花の大きさに合わせて見栄えの良いバランスを考えた札を使用するのが一般的です。例えば、数千円程度で小さい鉢植えやアレンジメントには小さめの紙札を使用し、背の高いスタンド花や大型アレンジメントには大きな紙札や木札、タックボード製の札を使用します。
飾り文字について
札には、贈り主名とともに、飾り文字が書かれます。
飾り文字は札の一番上に書かれるため、「頭書き」と呼ばれます。熨斗紙で言うところの「表書き」にあたります。
文字色の使い分け
飾り文字は、使用用途に応じて文言や文字色を変えます。通常、お祝いの場合には朱色(または金色)で、「祝」や「御祝」といった文言を書きます。一方、葬儀やお供えの場合には墨色で、「供」や「弔」といった文言を書きます。
文言の種類
飾り文字には、慶事の「祝」と弔事の「供」という2つの種類があります。さらに、詳細な情報を書き加えることもあります。
例えば、開店祝いの場合には「祝 開店」、移転祝いの場合には「祝 御移転」、社長就任の場合には「祝 御就任」または「御就任御祝」といった具合です。基本的には、「祝」が慶事、「供」が弔事に使用されます。その他、お見舞いの場合には「御見舞」と書かれ、何も当てはまらない場合には「贈」と書かれることもあります。
贈り主名の書き方について
お花に添える札には、贈り主名のほかに、慶事や弔事に応じた飾り文字を書き添えます。贈り主名を書くときには、以下のパターンがあります。
企業名を書きたい場合
お花の贈り主が企業名の場合には、札に正式名を記載するのが一般的です。文字数が多くなる場合には、一部省略したり、呼称を書いたりすることもあります。外資系企業では横書きで英字表記にしたり、カタカナ表記にしたり、頭文字のアルファベット表記を使用したりする場合もあります。正式な名称が好ましいですが、見やすさやスッキリとした印象になるような表記に調整するのもひとつの手です。
企業名に役員名を加えて書きたい場合
企業名に加えて役員などの個人名を並べて記載する場合には、「企業名(+所属部署名)、役職、氏名」を書きます。例えば「株式会社○○○ 代表取締役 山田太郎」といった書き方になります。必要に応じて、「△△支店」「△△営業所」「△△課」のような所属を書くこともあります。
複数の社員や有志を書きたい場合
お花の贈り主が、特定の役員や個人ではなく社員全般の場合、「株式会社○○○ 社員一同」と書きます。一部の募った社員の場合には「株式会社○○○ △△課 有志一同」といった書き方になります。個人名を羅列した書き方は避けましょう。
「個人名」を書きたい場合
プライベートな用途でお花を贈る場合や、企業名を明記せず個人的な気持ちを強調したい場合には、個人の氏名をフルネームで書きます。目的によっては苗字だけで書くこともあります。また、ビジネスシーンでは通常使用しませんが、プライベートのくだけたシーンではニックネームを書く場合もあります。
お祝いの札の例文
お祝いの花に添える名札には、飾り文字(「祝」などの頭文字)と贈り主の名前を書きます。相手の名前は書かなくても問題ありませんが、相手企業で特定の役員を対象とする場合は、役職と氏名を書きます。昇進や社長就任などの場合がこれに当たります。
慶事の場合、飾り文字は朱色(あるいは金色)で書き、名前は黒で書きます。
お供えの札の例文
お供えの花に添える名札には、飾り文字(「供」「弔」などの頭文字)と贈り主の名前を書きます。故人の名前は相手名として書きません。弔事の場合、飾り文字は墨色(あるいは銀色)で書き、名前は黒で書きます。